投資を始めたいけれど、NISAの種類や手間、手数料で迷っている方は多いはずです。
特に「本当に任せて大丈夫か」「実際の運用成績はどうか」といった不安が出やすいのが現実です。
そこで私は実際におまかせNISAをやってみた上で、口座開設からリスク許容度設定、月次の資産変動や手数料内訳まで実体験をもとに検証しました。
この記事では具体的な数値とメリット・デメリット、始める際の注意点までわかりやすく整理しています。
結論を急がず、まずは実体験に基づいた事実を知りたい方は続きをご覧ください。
おまかせNISAをやってみた体験レビュー

実際におまかせNISAを使って投資を始めてみました。
口座開設から運用状況まで自分の体験を率直にまとめます。
口座開設手順
申し込み自体はスマホで完結しやすかったです。
- 申し込みフォームの入力
- 本人確認書類の提出
- 審査と口座開設完了
- NISA枠の設定と初回積立設定
申し込み後は数日で口座開設の案内が届きました。
リスク許容度の設定
登録時に簡単なリスク診断がありました。
診断は年齢や投資経験、運用期間の希望などを選ぶ形式でした。
私は中庸を選んでバランス型に傾く設定にしました。
設定は後から変更できるので気軽に始めやすい印象でした。
積立金額設定
毎月の積立金額はまず少額から始めることにしました。
初月は1万円で始めて数ヶ月様子を見てから増額しています。
自動引き落としなので手間がかからない点が続けやすさにつながりました。
余裕がある月はスポットで追加投入することもあります。
ポートフォリオ構成
おまかせNISAは複数の資産クラスに分散してくれます。
私の設定は国内株式と先進国株式と債券を中心に組まれていました。
リスクを抑えたい場合は債券比率を上げるなど柔軟に構成が変わります。
運用開始当初は株式比率を少し低めに設定して安定重視にしました。
運用実績(資産変動)
運用開始から半年で評価額はプラスになる月とマイナスになる月が交互に来ました。
全体ではプラスのトータルリターンとなっています。
短期的な価格変動はあるものの長期的には右肩上がりの期待が持てます。
定期的に積立を続けることでドルコスト平均法の効果を実感しました。
手数料の内訳
手数料は主に信託報酬と取引に伴うコストで構成されています。
手数料の種類 | 目安 |
---|---|
信託報酬 | 0.2%前後 |
売買手数料 | 無料 |
口座管理料 | 0円 |
手数料は低めに抑えられている印象で長期運用でも負担が小さいです。
おまかせNISAの運用実績の具体的な数値

実際におまかせNISAを一定期間運用した口座の数値をまとめます。
月別評価損益
運用開始から直近12か月の月別評価損益は変動がありました。
1月 +1.2%
2月 -0.5%
3月 +2.4%
4月 +0.8%
5月 -1.7%
6月 +0.3%
7月 +1.9%
8月 -2.8%
9月 +0.6%
10月 +1.4%
11月 -0.9%
12月 +3.1%
年率換算利回り
トータルの年率換算利回りは運用期間とタイミングで異なります。
期間 | 年率換算利回り |
---|---|
1年 | 4.8% |
3年 | 5.6% |
5年 | 6.2% |
配当の扱いと再投資状況
配当金は基本的に自動で再投資する設定にしています。
- 再投資設定あり
- 受取配当金合計 8,400円
- 再投資で購入した口数の増加あり
- 現金払い出しなし
最大下落率(ドローダウン)
運用期間中に記録した最大ドローダウンは約8.7パーセントでした。
最大下落が発生した期間は開始後8か月目の相場調整時でした。
その後は段階的に回復して現在の評価益につながっています。
非課税効果の数値比較
NISA口座で得た評価益と配当を課税口座で運用した場合で比較すると差が出ます。
今回の運用で得た評価益相当は約75,000円でした。
課税口座であれば約20.315パーセントの税率がかかり税額は約15,236円になります。
おまかせNISAで非課税となるため実質の税額差は同額の約15,236円のメリットです。
配当部分の非課税効果も含めると総合での節税効果は運用期間中に約16,000円前後となりました。
この差額は長期運用でさらに大きくなる可能性があります。
おまかせNISAの手数料

おまかせNISAでは複数の手数料が組み合わさって実質的なコストになります。
手数料の種類とその長期影響を把握すると運用成果の差を小さくできます。
運用管理手数料
運用管理手数料はサービス提供者がポートフォリオを構築し運用する対価です。
ロボアドバイザー型やラップ口座型で設定されることが多く年率で表示されます。
一般的な範囲は年率0.2%から1.0%程度が目安です。
- ポートフォリオ設計
- リバランス実行
- 資産配分の調整
- レポート作成とサポート
信託報酬の目安
信託報酬は組み入れられる投信やETFにかかる費用です。
運用会社が毎年自動的に差し引く形でコストが発生します。
投資戦略 | 想定信託報酬年率 |
---|---|
インデックス中心の低コストファンド | 0.05%〜0.25% |
バランス型ミックスファンド | 0.2%〜0.7% |
アクティブ運用や海外株中心のファンド | 0.5%〜1.5% |
購入時手数料の有無
多くのおまかせNISAサービスは購入時手数料が無料になっています。
販売会社によっては購入時手数料を設定しているケースがあるので契約前に確認が必要です。
具体的には以下の点をチェックすると安心です。
- 購入時手数料の有無
- 信託報酬の詳細
- 運用管理手数料の算出方法
- 解約時の手数料や税処理
長期に与えるコスト影響
手数料は年ごとの差でも長期間では複利効果によって大きな差になります。
例えば年率0.5%の差が30年続くと最終受取額にかなりの差が生じます。
コストを下げることはリスクを下げることとは別であり両方をバランスさせる必要があります。
手数料以外にも税優遇や運用方針が総合的な成果に影響する点を忘れないでください。
おまかせNISAのメリット

おまかせNISAは投資初心者でも取り組みやすい自動運用サービスです。
手間をかけずに非課税のメリットを受けられる点が大きな魅力です。
実際におまかせNISAをやってみた感想としては継続しやすさが際立ちます。
自動で資産配分を最適化
リスク許容度や目標期間に応じて自動で資産配分を決めてくれます。
定期的なリバランスでバランスを保ちながら運用を続けられます。
忙しくても自分で細かく調整する必要がない点が便利です。
新NISAの非課税枠を自動活用
新NISAの枠組みに合わせて自動で非課税枠を活用してくれます。
枠の種類 | 年間非課税枠 | 主な用途 |
---|---|---|
つみたて投資 | 120万円 | 長期積立向け |
一般投資 | 240万円 | 幅広い商品対応 |
投資判断の手間が少ない
- ポートフォリオの自動調整
- 銘柄選びを専門家に任せられる
- 積立設定の自動化
- 分散投資が自然に実現する
初心者でも継続しやすい設計
手数料や運用方針が分かりやすく表示されているサービスが多いです。
少額から始められるため心理的なハードルが低いです。
自動化された仕組みで途中で挫折しにくい点が続けやすさにつながります。
おまかせNISAのデメリット

おまかせNISAをやってみた結果として感じやすい注意点をまとめます。
代表的なデメリットは手数料や運用の自由度、市場変動への対応などです。
手数料が割高に感じる場合
自動で運用を任せる仕組みは便利ですが手数料構成が気になることがあります。
特に信託報酬に加えて運用会社のサービス料が上乗せされるケースでは割高感を覚えやすいです。
手数料の内訳を把握しておくことが重要です。
- 信託報酬
- 運用委託手数料
- 為替コスト
- 売買時のスプレッド
個別調整の制約
銘柄を自分で選べない場合が多く個別の好みに合わせた調整が難しいです。
セクターや地域の比率を細かく変えたい人には不向きなことがあります。
おまかせ運用はシンプルさを優先するため個別の要望が反映されにくいです。
成長投資枠の消化に伴う影響
成長投資枠を自動配分が早く消化してしまうと他の投資機会が制限されることがあります。
特に成長期待の高い期間に多くの枠が割かれると年間の配分バランスが偏る場合があります。
影響 | 具体例 |
---|---|
配分固定化 | 個別銘柄非選択 |
枠消費集中 | 早期上限到達 |
市場急変時の対応制限
市場が急変したときにすぐ売買して回避するような裁量的な対応が取りにくいです。
おまかせ運用はアルゴリズムや運用方針に従うため個別の緊急対応が遅れる場合があります。
リスク許容度の見直しや退避が自分の判断で素早くできない点は念頭に置いておきましょう。
他の選択肢との比較

おまかせNISA やってみた経験をもとに、他の選択肢との違いを整理します。
使う人の手間やコスト感覚、運用方針で選ぶべきサービスが変わります。
ネット証券で自分で選ぶ新NISA
ネット証券で自分で選ぶ新NISAは商品選択の自由度が高いです。
個別銘柄や投信を自分で組み合わせることで細かな戦略を組めます。
その分、銘柄選びやポートフォリオ設計の知識と時間が必要になります。
手数料は証券会社や商品によって差が出るため事前比較が重要です。
ロボアド以外のつみたて投信
ロボアド以外のつみたて投信は低コストで長期積立をシンプルに回したい人に向きます。
- 低コストインデックス中心
- 手動でのリバランスが必要な場合あり
- 商品の組み合わせ自由度が高い
自分で積立額や配分を管理することでコスト最適化がしやすくなります。
ウェルスナビ通常口座との違い
ウェルスナビ通常口座とおまかせNISAは課税や手数料、運用の扱いに違いがあります。
比較項目 | おまかせNISA | ウェルスナビ通常口座 |
---|---|---|
課税 | 非課税枠 運用益非課税 |
課税対象 運用益に税金 |
手数料 | 低めの運用手数料 信託報酬 |
運用手数料あり サービス料あり |
運用方針 | 自動提案 ポートフォリオ運用 |
自動運用 カスタマイズ可 |
引き出し | 非課税枠の制約あり 手続き必要 |
いつでも引き出し可能 課税処理あり |
表は主要な違いをすっきり比較したものです。
細かい手数料率や非課税枠のルールは各サービスで確認してください。
手動リバランスとのコスト比較
手動リバランスは売買のたびに取引コストや税負担が発生することがあります。
短期的に頻繁にリバランスするとコストが積み重なり効率が落ちる場合があります。
おまかせNISAは自動でポートフォリオの調整を行うため手間が減るメリットがあります。
どちらが合理的かは手数料構造と運用方針次第なので具体的な数字で比較すると判断しやすいです。
おまかせNISAを始める際の具体的な注意点

おまかせNISAは自動運用の手軽さが魅力ですが基本的なルールを押さえることが重要です。
おまかせNISA やってみた経験から学べる注意点を実践的に整理しておきましょう。
積立額の決め方
積立額はまず生活費や緊急予備資金を確保したうえで決めてください。
家計の収支を可視化して無理のない月額を設定することが長続きのコツです。
目標期間やリスク許容度に応じて増額ルールを決めておくと途中で迷いにくくなります。
初めは少額で始めて慣れてきたら段階的に増やす方法も有効です。
非課税枠の消化順序
非課税枠は年間の上限があるためどのタイミングで枠を使うかを意識してください。
複数のNISA口座や他の投資と併用している場合は枠の重複に注意が必要です。
売却と再投資の順序によって非課税の適用タイミングが変わるケースがあるため取引のタイミングを確認しましょう。
年の途中で大きく入金するとその年の枠を一気に消化することになります。
口座開設時の必要書類
口座開設は事前に必要書類を揃えておくと手続きがスムーズです。
- 本人確認書類(運転免許証 マイナンバーカード パスポートなど)
- マイナンバー確認書類(個人番号カード 通知カードなど)
- 銀行口座情報(振替用の通帳またはキャッシュカード)
- メールアドレスと連絡先電話番号
証券会社によっては追加の確認書類や本人署名が必要になる場合があります。
途中解約時の税務上の影響
途中で解約や売却を行うと非課税の適用状況や税務上の扱いが変わることがあります。
損益の取り扱いや他の口座との通算可否などについては事前に確認しておくと安心です。
状況 | 税務上の扱い |
---|---|
途中で売却した場合 | 譲渡益は課税対象となる可能性あり 非課税期間の適用外となる場合あり |
非課税枠を使い切らなかった場合 | 翌年以降の繰越は不可 枠は年度ごとに管理される |
売却で損失が出た場合 | 損益通算の対象外となる場合あり 繰越控除の適用に制約がある |
途中解約の影響はケースバイケースなので具体的な状況は税理士や証券会社に確認してください。
おまかせNISA やってみた後に感じた疑問点は早めに専門機関に相談することをおすすめします。
どんな人におまかせNISAが向いているか

おまかせNISAをやってみた結果、向いている人の特徴が見えてきました。
投資初心者
資産運用が初めてでも始めやすいです。
運用設計や銘柄選びをプロに任せられる点が大きな魅力です。
- 少額から始めたい人
- 投資の勉強時間が少ない人
- 複雑な銘柄選びを避けたい人
長期積立をしたい人
非課税メリットを活かして長期で資産形成したい人に向いています。
毎月の積立で複利効果を期待したい方に適しています。
ポイント | 期待できる効果 |
---|---|
非課税 | 運用益が非課税 |
自動積立 | 定期買付で継続しやすい |
分散投資 | 複数資産に一括投資 |
運用の手間を省きたい人
銘柄選びや細かなリバランスの手間を減らしたい人に向いています。
ほったらかしで運用を続けたい方や忙しい人には相性が良いです。
中〜高いリスク許容度の人
リスクを取ってリターンを狙いたい人に向いています。
おまかせNISAでは株式比率が高めの運用方針になることがあり値動きが大きくなる点に注意が必要です。
リスク許容度が低い場合は商品内容をよく確認してから始めることをおすすめします。
おまかせNISAを試した結論と次の一手

おまかせNISA やってみた結果、手間が少なく長期投資に向いていると感じました。
初期設定は簡単で自動積立にしておけば日常の負担がほとんどありません。
短期の値動きはあるものの分散効果で精神的な負担は抑えられました。
注意点は信託報酬や為替影響を定期的に確認することです。
次の一手は積立額を目的に合わせて調整し、年に一度ポートフォリオを見直すことです。
必要に応じて他のNISA枠や課税口座とのバランスを取りながら徐々に運用を最適化してください。