オルカンでETFと投資信託どっちを選ぶ7つの基準|運用コストと手間で答えが出る!

カレンダーとピンクのノートと白いボールペンとキーボードのフラットレイ
投資信託

オールカントリーを買おうと考えて、ETFにするか投資信託にするかで頭を抱えていませんか。

信託報酬や売買コスト、スプレッド、分配金の扱い、最低投資額や流動性といった違いが選択を難しくしています。

この記事では主要な比較ポイントをわかりやすく整理し、投資額や積立頻度、NISA利用などを踏まえた具体的な判断基準を提示します。

コスト比較、取引方法、税金面、代表的な銘柄まで押さえて、どちらが自分向きかが見えてくる構成です。

結論を先に出さずに判断材料を揃えていくので、まずは続きを読んで自分に合う選び方を確認してください。

オルカンでETFと投資信託どっちを選ぶかの判断基準

文房具やカレンダーと一緒に置かれたノートパソコンとスマートフォンとコーヒー

オール・カントリー(オルカン)をETFで買うか、投資信託で買うかは、コストや使い勝手で大きく変わります。

ここでは主要な判断軸をわかりやすく解説しますので、自分の投資スタイルに合わせて比較してみてください。

信託報酬

信託報酬は長期保有で最も効いてくるコストで、わずかな差でも複利で大きく広がります。

一般に、同じ指数を追う場合はETFの方が信託報酬が低いことが多いです。

ただし、インデックス型の投資信託でも低コストの商品が増えており、差が小さいケースもあります。

長期投資を前提にするなら、信託報酬の差をまず確認してください。

売買コスト

売買コストは購入時と売却時に発生する費用で、ETFと投資信託で種類が異なります。

  • 証券会社の売買手数料
  • 購入時手数料(ノーロードかどうか)
  • 信託財産留保額
  • 為替手数料(海外資産が多い場合)

ETFは売買ごとに手数料がかかるため、頻繁に取引するとコストが膨らみます。

投資信託は買付手数料が無料のものが多く、少額を積み立てる場合は有利になることがあります。

スプレッド

スプレッドはETF固有のコストで、買値と売値の差が実質的なコストになります。

流動性が高いETFほどスプレッドは狭く、取引コストは低くなります。

投資信託は基準価額で売買されるため通常スプレッドは発生しませんが、市場の急変時に乖離や取引停止が起きることがあります。

分配金の扱い

ETFは分配金が定期的に支払われる商品が多く、受け取りや再投資を自分で管理する必要があります。

投資信託は分配金を自動的に再投資する積立型や、受取型を選べる商品が多いです。

分配方針によって課税タイミングや複利効果が変わるため、再投資を重視するなら設定を確認してください。

最低投資額

ETFは市場での取引単位が最低購入額になり、一口あたりの価格が高い銘柄だと初期投資が大きくなります。

投資信託は100円や1,000円からの積立が可能なことが多く、少額投資家に向いています。

少額で分散を効かせたいなら、まずは投資信託の積立を検討するのがおすすめです。

流動性

流動性は売買のしやすさに直結し、急に現金化したいときの安心感に関わります。

項目 ETF 投資信託
即時取引 可能 不可
約定スピード 市場次第 翌営業日以降
取引時間 取引所の時間 終値基準

上の表のようにETFは市場が開いていればリアルタイムで売買できますが、投資信託は基準価額での取り扱いになります。

運用の手間

投資信託は自動積立や自動再投資が簡単に設定でき、運用の手間は少なめです。

ETFは自分で配当を再投資したり、定期的な買付を設定するのが面倒に感じることがありますが、手動でコントロールしたい人には向いています。

また、ポートフォリオのリバランスや税金対策を自分で行う場合はETFの方が柔軟性が高いです。

最終的にはコストと利便性、そして自分がどれだけ手間をかけられるかで選んでください。

取引方法と具体的な買い方

ノートパソコンとコーヒーとノートとペンと眼鏡のデスクトップ

オルカンをETFで買うか投資信託で買うかは、取引方法の違いを理解すると判断しやすくなります。

ここでは口座の準備から注文方法、積立の設定に至るまで、具体的な手順をわかりやすく説明いたします。

ETFの購入

ETFは株式と同じように証券取引所を通じて売買する商品です。

まずは証券会社に口座を開設し、特定口座か一般口座、あるいはNISA口座を選びます。

買い方は銘柄コードを指定して成行注文か指値注文を出すだけで、リアルタイムに約定する点が大きな特徴です。

取引の際は売買手数料に加えて、スプレッドや板の厚さ、出来高を確認することをおすすめします。

特に流動性の低い時間帯はスプレッドが広がりやすく、想定より高いコストになる可能性があります。

また、ETFは原則として1株単位での取引が基本であり、少額で始めたい場合は注意が必要です。

投資信託の購入

投資信託は証券会社や銀行、運用会社の販売窓口を通じて購入するのが一般的です。

注文を出すと1日1回、基準価額(NAV)が決まったタイミングで約定する仕組みになっています。

多くの投資信託では金額指定で買えるため、1000円や1万円から積立を始められる商品が豊富です。

購入時にかかる販売手数料や信託報酬の有無、解約時の手続きなども事前に確認しておくと安心です。

ポイント還元や買付手数料無料の条件など、証券会社ごとの優遇制度も比較するとよいでしょう。

積立設定

積立は投資信託での実施が圧倒的に一般的で、ドルコスト平均法を活かせるメリットがあります。

一部の証券会社ではETFの自動積立サービスを提供しており、その場合は定期的に指定株数や金額で買い付けができます。

  • 積立金額の設定
  • 積立頻度の選択
  • 引落口座の連携
  • NISA枠の利用設定

積立の設定時は、引落日と購入タイミング、積立手数料の有無を確認してください。

買付単位と取引時間

取引単位や注文の反映タイミングはETFと投資信託で大きく異なります。

項目 ETF 投資信託
買付単位 1株単位 金額指定
取引時間 市場の立会時間 受益価格決定後
約定のタイミング リアルタイム 1日1回
最低投資額 証券会社による 少額から可能

表のとおり、ETFは市場での売買になるため時間中に価格が変動します。

一方で投資信託はその日の基準価額で約定し、注文受付の締切時間が設定されているケースが多いです。

どちらを選ぶにしても、口座種別や手数料体系、注文の締切時間は各社で差があるため、事前に確認してから取引を始めてください。

税金と分配金の実務差

カレンダーとピンクのノートと白いボールペンとキーボードのフラットレイ

オールカントリー(オルカン)をETFで保有するか投資信託で保有するかによって、課税の扱いや分配金の受け取り方法に違いが出ます。

見た目の運用成果は同じでも、実務上の手続きや税金の申告が変わる点に注意が必要です。

課税扱い

ETFも投資信託も、国内での売却益や分配金は原則として課税対象になります。

売却益の課税タイミングはどちらも売却や解約の時点ですから、保有中は課税されません。

ただしETFは上場株式等に分類されるため、取引所で売買される都合上、売買損益の管理がしやすい点があります。

一方で投資信託は基準価額での売買となり、同じように譲渡益課税が発生しますが、分配方針や信託報酬の差が実質リターンに影響します。

外国株式を含むファンドでは、外国で源泉徴収される税金が発生し、これを日本の確定申告で外国税額控除として扱うことが可能です。

分配金の課税

項目 ETF 投資信託
国内分配金 源泉徴収済み 源泉徴収済み
国外源泉税 差引のまま支払われることが多い 差引のまま支払われることが多い
再投資型の扱い 分配金が出れば課税対象 無分配の場合は売却時に課税
NISA口座 非課税対象 非課税対象

上の表は一般的な傾向を示していますが、銘柄や運用会社によって細かな扱いが異なります。

ETFは分配が出る場合、受け取った段階で源泉徴収が行われますので、課税は基本的に自動です。

投資信託でも分配を受け取れば源泉徴収されますが、無分配型(自動で再投資されるタイプ)では売却時にまとめて課税されます。

外国源泉税はファンドの構成国や配当の性質によって税率が異なり、二重課税が生じる可能性があります。

確定申告

確定申告が必要かどうかは投資の状況によって変わります。

一般的には特定口座(源泉徴収あり)を利用していれば申告不要のことが多いです。

  • 給与所得のみで源泉徴収ありの場合は不要
  • 損失と利益を通算する場合は必要
  • 外国税額控除を申請する場合は必要
  • 配当控除を利用する場合は必要

損益通算を行いたい場合や、外国で源泉徴収された税額を控除したい場合は、必ず確定申告を行ってください。

NISA口座で保有している分については非課税になりますが、口座をまたいだ取引や移管の際には注意する点があります。

まとめると、日常の税務処理は特定口座と源泉徴収で簡便化できますが、節税や損益の最適化を目指すなら確定申告の知識が役立ちます。

投資スタイル別の向き不向き

観葉植物とノートとスマートフォンとコーヒーが並ぶ木製デスク

投資スタイルによって、オルカンをETFで持つか投資信託で持つかの選び方は変わってきます。

ここでは代表的なスタイル別に、向いている選び方と注意点をわかりやすく説明します。

少額つみたて投資家

毎月数千円からコツコツ投資したい方には、投資信託の積立が圧倒的に使いやすいです。

自動で引落しと買付が行われ、手続きの手間を省けます。

買付手数料や信託報酬の低さにも注目して選ぶと良いです。

  • 毎月少額での買付が可能
  • 自動積立に対応している商品が多い
  • 買付手数料が不要または低廉な場合が多い
  • ETFは買付ごとに手数料が発生する可能性あり

長期積立重視

長期でじっくり資産を増やす方は、コストと運用の自動化を重視すると良いです。

ここでは特徴と長期向けの理由を簡潔に示した表を用意しました。

特徴 向く理由
低信託報酬 長期コストを抑えられる
つみたて対応 定期購入で時間分散が可能
分配金自動再投資 複利効果を高めやすい

一般的には、長期積立を重視するなら、信託報酬が低く積立設定が簡単な投資信託が有利です。

短期売買志向

短期的な値動きを狙うトレードが目的なら、ETFの方が使い勝手が良いです。

リアルタイムの売買が可能で、成行や指値など注文方法が豊富だからです。

ただし、スプレッドや売買手数料、税金の扱いを考慮しないとコスト負けする危険性があります。

また、流動性の低い時間帯や銘柄では思わぬ価格変動が起きるので注意が必要です。

NISA利用者

NISA口座を使う場合は、税優遇を最大限に活かすことが第一です。

一般NISAや新NISAではETFと投資信託の両方が利用可能で、どちらも非課税の恩恵を受けられます。

ただし、つみたてNISAは対象商品が限定されており、ETFは基本的に対象外です。

そのため、つみたてNISAを利用する方は、信託報酬が低く自動積立に対応した投資信託を選ぶのが現実的です。

代表的なオルカンETF・投資信託一覧

ノートパソコンと二台のスマートフォンとノートとボールペンのフラットレイ

ここでは代表的な「オールカントリー」商品をピックアップし、それぞれの特徴をわかりやすく比較します。

ETFと投資信託、それぞれの利点と注意点を押さえた上で選ぶ参考にしてください。

VT

VTはVanguardが運用する総世界株式ETFで、米ドル建てで取引されます。

運用コストが非常に低く、長期投資家に人気が高い商品です。

分配金は定期的に支払われ、為替リスクと税制の扱いを考慮する必要があります。

米国上場のため、取引時間や為替の影響が出やすい点は留意してください。

海外ETFならではの流動性と情報量が魅力で、コスト重視の投資家に向いています。

2559

2559は日本の証券取引所に上場しているオルカン系ETFで、国内投資家にとって買いやすいメリットがあります。

円建てで売買できるため、為替を気にせずに世界株式に分散投資が可能です。

上場ETFらしい即時性と明瞭な売買コストが特徴で、売買タイミングを自分でコントロールしたい方に適しています。

項目 2559の概要
上場市場 東京証券取引所
取引通貨 日本円
分配金 あり
適した投資家 国内投資家

iShares MSCI ACWI

iSharesのMSCI ACWI連動商品は、ACWIインデックスをベースにした世界株式ETFの代表格です。

米国上場のETFが中心ですが、地域や通貨のバリエーションが複数あります。

コストはVTほど低くない場合が多いものの、銘柄組成やトラックレコードが評価されています。

  • 分散性の高さ
  • 複数の上場バリエーション
  • 情報の入手しやすさ

複数市場に上場しているため、自分の取引環境に合わせて選べる点が魅力です。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim全世界株式は国内で人気のあるインデックス投信で、コスト競争力が強みです。

購入時に売買手数料がかからないプランが多く、長期の積立に向いています。

分配金は再投資されるタイプが基本で、複利効果を活かしやすい設計です。

運用管理は運用会社が行うため、投資の手間を抑えたい方におすすめできます。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド

楽天の全世界株式ファンドは、楽天証券との親和性が高く、ポイント投資ができる点が特徴です。

信託報酬も低水準で、つみたて投資との相性が良好です。

購入や積立の手続きが簡便で、初心者でも始めやすい仕組みになっています。

一方で、ETFに比べると即時売買や税務上の扱いで差が出るケースがあるため、目的に応じて選ぶと良いでしょう。

結論と選び方の目安

キーボードと時計と本に囲まれたノートパソコンとノートとコーヒーの作業スペース

結論としては、目的と投資スタイルに応じてETFと投資信託を使い分けるのが最も合理的です。

少額で自動的に長期積立を続けたい場合は、信託報酬が低く積立設定が容易な投資信託が向いています。

一方で、取引コストを抑えつつリアルタイムで売買したい方や、売買単位を自分で調整したい方にはETFが適します。

流動性やスプレッド、分配金の扱い、NISAの有無などを総合的に見て選んでください。

まずは小額から試し、コストや使い勝手を確認しながら徐々に比率を決めると失敗が少ないです。

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