VTIとVTを6つの視点で比較する|税負担とリスク差から運用の目利きを磨こう!

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ETF

米国中心のVTIと全世界のVT、どちらに資金を振るべきか迷っている投資家は少なくありません。

経費率や投資対象地域、銘柄構成、時価総額ウェイトといった違いが比較を難しくしているのが現状です。

本記事では費用や構成、ボラティリティや最大ドローダウンなどリスク特性を丁寧に比較します。

さらに分配金や二重課税、NISA扱い、為替差益の課税といった税制面や購入時の手数料も詳述します。

長期一括・積立・コアサテライト別の使い分け、証券会社比較まで実践的に整理します。

まずは基本ポイントを押さえたうえで、自分に合う選択を見つけるために本文をお読みください。

VTI VT比較

キーボードと時計と本に囲まれたノートパソコンとノートとコーヒーの作業スペース

米国籍のETFであるVTIと、より広範な世界株式をカバーするVTは、個人投資家の間でよく比較されます。

この章では経費率から税制まで、投資判断に直結するポイントを整理して解説いたします。

経費率

VTIは経費率が非常に低く設定されており、長期保有でコスト優位が出やすい特徴があります。

VTも低コストですが、VTIよりはやや高めの水準となっております。

経費率の差は長期リターンにじわりと影響しますので、保有期間を考えて選択することをおすすめします。

投資対象地域

両ETFの大きな違いは対象地域です。

ここは投資目的に応じて分かりやすく選択したいポイントです。

  • VTI 米国のみ
  • VT 世界全体 先進国 新興国を含む
  • 地域分散を重視するか 米国集中で成長を取りに行くかで選択が分かれる

銘柄構成

銘柄構成はファンド設計の核であり、結果的にリターン特性を左右します。

順位 VTI 上位銘柄 VT 上位銘柄
1 Apple Inc
Microsoft Corp
Amazon com
Berkshire Hathaway
NVIDIA Corp
Apple Inc
Microsoft Corp
Amazon com
Tesla Inc
NVIDIA Corp

上位銘柄はVTIもVTも米国大型株の比重が高く、違いは主に中小型や非米国株の有無です。

時価総額ウェイト

両ETFは時価総額ウェイト方式を採用しており、大型株の影響力が高い点が共通しています。

ただしVTは非米国株のウェイトを持つため、米国比率はVTIより低くなります。

市場の景色が変わると、どちらが有利になるかも変わってきますので、分散の度合いに注意してください。

運用実績

過去のパフォーマンスを見ると米国株が相対的に強かった期間はVTIが上回ることが多かったです。

世界株式の上昇が主導する局面ではVTの優位性が出る局面もあります。

直近の成績だけで判断せずに、複数の市場環境での挙動を確認することが重要です。

分配金と税制

VTIは米国源泉の配当があり、国内投資家は課税関係を把握しておく必要があります。

VTも配当を分配しますが、構成国の違いにより配当原資や源泉税の扱いが異なります。

海外ETFを利用する場合は確定申告や外国税額控除の適用など、事前に税務面の処理方法を確認してください。

リスク特性

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VTIとVTのリスク特性を理解することは、ポートフォリオ設計で重要です。

ここではボラティリティ、最大ドローダウン、シャープレシオの観点から両ETFを比較し、投資判断に役立つポイントを整理します。

ボラティリティ

ボラティリティとは価格変動の大きさを示す指標であり、リスク感覚を把握するための基本です。

一般にVTIは米国市場に集中しているため、特定セクターの影響を受けやすく、短期的な変動がやや大きくなる傾向があります。

一方でVTは世界全体に分散されているため、地域ごとの景気循環が相殺され、長期的にはボラティリティが低めに出ることが多いです。

ただし、2020年のようなグローバルショック時は両者とも大きく変動しますので、分散だけで変動が小さくなるとは限りません。

  • 市場の集中度
  • 為替変動
  • セクター偏り
  • 流動性

最大ドローダウン

最大ドローダウンは一定期間内の最高値から最安値までの下落率であり、耐えられる下落幅を考える材料になります。

過去の代表的な下落局面を見れば、VTIは米国株の急落に伴って大きな下落を記録したことがあります。

VTは地域分散の効果でVTIより小さな下落にとどまる場合が多いですが、世界的な信用収縮や景気後退が同時に来ると両者とも大きく下がります。

投資家は最大ドローダウンを想定し、許容できるリスクに応じて保有比率を決めることをおすすめします。

シャープレシオ

シャープレシオはリスクあたりの超過リターンを示す指標であり、同等のリスク水準でどちらが効率的かを比較するのに便利です。

数値は算出期間やリスクフリーレートで変わりますので、参考値として扱ってください。

項目 VTI VT
参照期間 過去10年 過去10年
シャープレシオ 0.85 0.78

上の表は一例であり、VTIがやや高いシャープレシオを示す局面がある反面、VTは分散による安定感が評価されることがあります。

最終的には投資目的と期間、為替ヘッジの有無などを踏まえて、シャープレシオだけで判断しないことが重要です。

税制上の留意点

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VTIやVTのような海外ETFに投資する際は、税制面の違いを事前に把握しておくことが重要です。

日本の税制と現地の源泉徴収が絡むため、想定よりも手取りが減るケースがあるからです。

二重課税

海外ETFは配当や利金に対して現地で源泉徴収が行われることが多いです。

そのため、同じ所得に対して二度課税されるリスクが発生します。

日本に居住する投資家は全世界所得課税の対象となりますので、配当や売却益は日本でも課税されます。

ただし、日本では外国税額控除の制度があり、現地で払った税金を日本の税額から差し引ける場合が多いです。

具体的な控除の可否や計算方法は、保有口座の種類や源泉徴収の実務によって変わりますので、確定申告や証券会社の案内を確認してください。

NISAの扱い

NISA口座を利用すると日本での譲渡益や配当が非課税となるメリットがあります。

しかし、NISAが外国の源泉徴収を免れる仕組みではない点に注意が必要です。

区分 留意点
一般NISA 購入可能
日本税の非課税対象
つみたてNISA 対象外であることが多い
米国源泉徴収 非課税適用外であることが多い

上の表は一般的な扱いを簡潔に示していますので、口座を開設する証券会社の対応を必ずご確認ください。

為替差益の課税

外国資産を売却した際の円換算により、為替差益が発生するケースがあります。

この為替差益も課税対象となる場合があるため、売却時の為替レートや円転のタイミングに注意が必要です。

特に長期保有する場合、為替の変動がトータルの損益に与える影響は無視できません。

為替関連で検討すべきポイントは以下の通りです。

  • 円換算のタイミング確認
  • 外貨決済の可否確認
  • 確定申告での計算方法の把握
  • 為替ヘッジの検討

為替差益の課税区分や計算方法は個別の事情で異なりますので、必要に応じて税理士や証券会社に相談することをお勧めします。

投資戦略別の使い分け

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投資目的や資金量によってVTIとVTの使い分けは変わります。

ここでは長期一括投資、積立投資、コアサテライト戦略、比率調整の4つの観点から具体的な使い分けを説明します。

長期一括投資

長期一括投資はまとまった資金を一度に投じて長期間保有する戦略です。

市場全体の成長を信じる場合、VTIやVTのような分散ETFに一括投資することで時間を味方につけられます。

一括投資は複利効果を早く取り込めるメリットがあり、長期で見ると期待リターンが高まる傾向があります。

ただし購入タイミングが悪いと初期の含み損が大きくなり、心理的負担が増す点に注意が必要です。

VTIは米国重視、VTは世界分散が効いているため、自分の地域配分への考え方が戦略の決定要因となります。

積立投資

積立投資は定期的に一定額を投じることで高値で買うリスクを抑える方法です。

ドルコスト平均法の効果で長期的に購入単価を平準化しやすく、相場の上下に強くなります。

月々の生活費と連動させて無理のない金額を設定すると、感情に左右されにくい運用が可能です。

積立ではVTIとVTのどちらを選んでも分散効果は得られますが、為替や地域バランスの違いを理解しておくと安心です。

コアサテライト戦略

コアサテライト戦略は安定したコア部分にETFを据え、成長を狙うサテライトで上乗せする考え方です。

要素 イメージ
コア 広範な時価総額連動ETF
サテライト 高成長テーマや個別株
割合例 70対30

この戦略ではVTIやVTをコアに据えることで市場全体のリターンを取り込みやすくなります。

サテライトにはリスクの高い個別株やテーマETFを使い、期待リターンの上乗せを狙ってください。

コアの比率は年齢やリスク許容度で調整するのが基本で、若ければサテライト比率を高める選択肢があります。

比率調整

保有比率が崩れたときの調整ルールを決めておくと感情的な売買を避けられます。

代表的な方法は定期的リバランスと閾値リバランスの二つです。

  • 年1回のリバランス
  • 閾値5%を超えたら調整
  • 市場環境を見て臨機応変に

年1回リバランスは手間が少なく、税金や手数料を抑えやすい利点があります。

閾値方式は急激な相場変動に対応しやすく、本来の資産配分を比較的正確に維持できます。

いずれの方法を選ぶにしても、事前にルールを明確にしておくことが成功の鍵となります。

購入方法

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VTIやVTを購入する際の手続きは、銘柄選定だけでなく、どの証券会社を使うかでコストが大きく変わります。

取引手数料や為替コスト、使い勝手を総合的に評価して選ぶことが重要です。

証券会社比較

まずは主要ネット証券の特徴を一覧で確認して、自分の取引スタイルに合う会社を絞り込むのが良いでしょう。

証券会社 米国ETF買付 為替関連 プラットフォーム
SBI証券 米国ETF取扱あり
ETF買付可能
外貨決済対応
為替スプレッド中
PCアプリとスマホアプリ
楽天証券 米国ETF取扱あり
豊富な情報提供
各種外貨サービスあり
スプレッドは中程度
使いやすい画面
マネックス証券 米国ETF取扱あり
海外株の情報充実
外貨預りに対応
競争力のあるスプレッド
投資情報の充実
Interactive Brokers 米国ETF直接取引可能
プロ向け機能
為替コスト低め
多通貨での管理
高機能トレーディングツール

表はあくまで代表的な比較で、各社の条件は変更される可能性があります。

口座開設前に最新の手数料体系や外貨サービスの詳細を確認してください。

買付手数料

買付手数料はゼロに近いケースも増えており、特に米国ETFは手数料の有無でコスト差が出やすいです。

  • 買付手数料無料プランの有無
  • 最低手数料の設定
  • 約定代金に対する割合
  • キャンペーンでの無料期間

買付手数料が無料でも、為替手数料やスプレッドでコストが発生する点に注意が必要です。

少額を頻繁に買い付けると、手数料とのバランスが悪くなる可能性があります。

為替手数料

VTIやVTは米ドル建てで取引されるため、為替手数料が投資成績に与える影響は無視できません。

為替手数料は主にスプレッドで徴収され、同じ証券会社でも外貨決済の利用可否でコストが変わります。

外貨預りや外貨決済に対応している口座を使えば、ドル転コストを抑えられる場合が多いです。

住信SBIネット銀行や楽天銀行の外貨サービスを経由してドルを用意する方法もありますが、手間と時間を考慮してください。

Interactive Brokersのように為替スプレッドが低い業者を選ぶのは有効ですが、口座管理料や取引のしやすさも合わせて判断する必要があります。

為替コストを抑える一つの手として、まとめてドルを買ってから複数回に分けて買付する方法があります。

最終的には手数料と利便性の両面を比較して、継続できる手法を選ぶことをおすすめします。

投資判断の最終提言

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VTIとVTはどちらも優良なコア資産です。

VTIは米国市場に集中し、経費率が低く、成長重視でリターンを追求したい長期投資家に向きます。

VTは世界全体に分散され、地域別リスクや為替影響を分散したい方に適しています。

選ぶ際は、手数料と税制、NISAの適用可否を確認し、投資期間とリスク許容度を優先してください。

実務的には、どちらかをコアに据え、足りない地域をサテライトで補う方法が使いやすいでしょう。

最終的にはコストと税負担を最小化し、定期的なリバランスを行うことが投資成果に直結します。

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