投資サービスの銘柄選びで迷っている方は多いはずです。
テオで何が買えるのか、手数料や為替、分散効果まで分からないと不安になりますよね。
本記事ではテオで取引できる国内株や米国株、先進国・新興国の株式ETFや債券ETF、REIT、コモディティETFまでを一覧で整理します。
さらに銘柄選定の基準や経費率・流動性といったコスト比較、リスク管理と実際の買付・売却手順も具体的に解説します。
結論だけでなく、判断に必要なポイントを順に示すので、読み進めれば自分に合った運用が見えてきます。
テオの取引銘柄一覧
テオでは国内外の株式や債券、リート、コモディティまで幅広い銘柄を扱っています。
ロボアドバイザーの設計に合わせて、ETF中心の配分が多く、個別株も一部取り扱う仕様です。
ここでは各資産クラスごとに、代表的な取引銘柄の例と特徴をわかりやすく解説します。
国内株式
国内株式は日本の大型優良企業を中心に組み入れられることが多いです。
個別銘柄は業種分散を意識して選ばれる傾向があり、配当や安定成長が重視されます。
- トヨタ自動車 7203
- ソニーグループ 6758
- キーエンス 6861
- 東京エレクトロン 8035
- NTT 9432
米国株式
米国株式はグロース株とバリュー株の両方が組み込まれやすいです。
代表的な銘柄としてはテクノロジー大手や消費関連の優良企業が挙げられます。
長期の成長期待を取り込む目的で、個別株や米国株式ETFが活用されます。
先進国株式ETF
先進国株式のETFは分散投資の中核を担うことが多いです。
ここでは代表的なETFとティッカーを一覧で示します。
| ETF | ティッカー |
|---|---|
| iShares MSCI EAFE ETF | EFA |
| Vanguard FTSE Developed Markets ETF | VEA |
| iShares Core MSCI World | IWRD |
| SPDR S&P 500 ETF Trust | SPY |
新興国株式ETF
新興国株式ETFは高い成長ポテンシャルとボラティリティが特徴です。
具体的な例としてはMSCIエマージング系のETFがよく利用されます。
リスクを抑えるため、先進国比率とのバランスが重要になります。
先進国債券ETF
先進国債券ETFは資産の安定化に寄与することが期待されます。
利回りは株式ほど高くありませんが、景気変動に対するヘッジ効果が得られます。
新興国債券ETF
新興国債券は利回りが比較的高く、ポートフォリオの分散効果が見込めます。
為替リスクや発行体リスクが高いため、配分は慎重に行う必要があります。
REIT(不動産)
REITは不動産への間接投資として、インカム狙いの投資家に人気です。
国内外のリートを組み合わせることで、地域別のリスク分散が可能です。
コモディティETF
コモディティETFは金や原油など、インフレや地政学リスクに対する防衛手段になります。
金ETFは特にポートフォリオのショック吸収力を高める目的で利用されます。
テオ銘柄の選定基準
テオで取り扱う銘柄を選ぶ際の基準を、具体的にわかりやすく解説します。
投資初心者の方でも実務で使える判断軸を中心に説明いたします。
資産クラス
まずは資産クラスごとの役割を明確にすることが重要です。
株式は成長を狙うための主要な収益源になり得ますが、値動きは大きくなりがちです。
債券は安定収入と下落時の緩衝材という役割を果たします。
REITやコモディティは株式と相関が低い場合があり、分散効果を高める目的で組み入れます。
テオではこれらの資産クラスをETFや投信で効率的に組み合わせることが基本になります。
地域配分
次に地域配分はリスクと機会のバランスをとる重要な要素です。
- 日本株
- 米国株
- 欧州株
- 先進国(除く米国)
- 新興国株
各地域の経済サイクルや為替リスクを考慮して比率を決めると良いでしょう。
経費率
経費率は長期リターンに直結するため、必ず確認しておきたい指標です。
| 項目 | 目安 | 意味 |
|---|---|---|
| 信託報酬 | 0.01%〜1.0% | 運用コスト |
| 売買手数料 | 無料〜数百円 | 取引コスト |
| 隠れコスト | 0.0%〜0.5% | トータルコスト |
表に示したように、低コストの商品は複利効果で有利になりやすいです。
ただし極端に安い商品でも流動性やトラッキングエラーを確認する必要があります。
流動性
流動性が低い銘柄は売買時のコストが増え、思わぬ損失につながる可能性があります。
ETFの場合は出来高と純資産総額をチェックし、十分な取引量があるか確認してください。
特に新興国やニッチな資産クラスは流動性リスクが高くなりやすい点に注意が必要です。
配当利回り
配当利回りはインカム重視のポートフォリオで重要な評価軸になります。
ただし高配当には業績リスクや一時的な特別配当が含まれていることがあるため、持続可能性を確認することが大切です。
配当再投資を行うか現金受取りにするかでトータルの税負担も変わりますので、その点も検討してください。
取引コストの内訳と節約方法
テオで投資をする際には、見かけの利回りだけでなく各種コストを理解することが重要です。
コストは長期的にリターンを大きく左右します、早めに把握して節約策を講じましょう。
売買手数料
売買手数料は証券会社や銘柄ごとに異なり、取引のたびに発生する費用です。
国内株式は固定制や約定代金に対する割合で、海外ETFや外国株は為替や海外取引手数料が上乗せされることがあります。
少額取引を繰り返すと手数料の割合が高くなるので注意が必要です。
手数料を抑える代表的な方法は次のとおりです。
- 定期積立の活用
- ノーロードまたは低コストETFの選択
- 取引回数の削減
- まとめ買いで手数料の割合を低減
定期積立を使うと自動で買い付けられ、タイミングのばらつきによる頻繁な手数料発生を避けられます。
為替手数料
海外ETFや米国株を買うときには、円から外貨への両替コストがかかります。
為替手数料は売買ごとに上乗せされるスプレッドで設定されている場合が多く、0.1%台から数%まで差があります。
為替コストは保有期間中の再投資や配当受け取り時にも発生する点に注意してください。
節約策としては、為替手数料の低い時間帯やサービスを選ぶこと、ドル建てでまとまった金額を一度に両替しておく方法が有効です。
また為替ヘッジ型のETFを活用すると為替リスクの管理とコストのバランスを取れますが、ヘッジ料金が別途かかる場合があります。
信託報酬
信託報酬は保有しているだけで継続的に差し引かれるコストで、長期保有の総コストに大きく影響します。
信託報酬はETFや投資信託ごとに異なり、同じ資産クラスでもかなり差が出ます。
低コスト商品を選ぶことが長期リターンの向上につながるため、必ず比較してください。
| 商品タイプ | 目安の信託報酬 | 選び方のポイント |
|---|---|---|
| 国内株式ETF | 0.03%-0.5% | 低い信託報酬と高い純資産額 |
| 先進国株式ETF | 0.05%-0.4% | トラッキング精度と流動性 |
| 新興国株式ETF | 0.2%-1.0% | 分散とコストのバランス |
| 債券ETF | 0.05%-0.6% | デュレーションと信託報酬 |
表を参考に、同じ資産クラス内でも複数商品の信託報酬を比較してください。
小さな差でも複利の効果で長期では大きな差になるので、積極的に低コスト商品を検討しましょう。
スプレッド
スプレッドは売値と買値の差で、特に流動性の低い銘柄や時間外取引で広がりやすいです。
市場の動きが激しいときはスプレッドが拡大し、実質的な売買コストが上昇します。
スプレッドを減らすためには成行注文を控え、指値注文を使うと良い場合が多いです。
また出来高の大きい時間帯に取引する、流動性の高いETFを選ぶとコストを抑えられます。
税金
配当や売却益には税金がかかり、国内では一般的に分離課税や源泉徴収が適用されます。
NISAなどの非課税制度を活用すれば一定枠内での配当や売却益が非課税となり、税後リターンを改善できます。
海外源泉徴収税がある場合は外国税額控除の対象になることがあり、手続き次第で二重課税を軽減できます。
税金は制度改正で変わるため、定期的に最新情報を確認することをおすすめします。
リスク管理と分散の実践手順
ここではテオでの運用における具体的なリスク管理と分散の手順を分かりやすく説明します。
投資を始めたばかりの方から経験者まで、実践できる指針を盛り込みました。
ポートフォリオ配分
まずは目標リターンと許容リスクを明確に設定することが重要です。
年齢や運用期間、生活防衛資金の状況を考慮して配分を決めてください。
| 資産クラス | 推奨配分例 |
|---|---|
| 国内株式 | 10% |
| 先進国株式ETF | 40% |
| 新興国株式ETF | 10% |
| 先進国債券ETF | 25% |
| REIT(不動産) | 10% |
| コモディティETF | 5% |
上の配分はあくまで一例です、ライフステージや目的によって調整してください。
リスク許容度が高い方は株式比率を上げ、低ければ債券比率を増やすのが基本です。
各ETFの相関を確認し、名目上の分散が機能しているかをチェックしてください。
テオ上で扱う銘柄は複数の地域や資産クラスが揃っているため、細かく配分を組みやすい利点があります。
リバランス頻度
定期的なリバランスは、目標配分を維持しリスクを管理する基本です。
- 年1回
- 四半期ごと
- 定幅トリガー方式
- 柔軟対応方式
年1回は手間が少なく、長期投資家に適しています。
四半期ごとは市場変動に早めに対応できる反面、取引コストが増える可能性があります。
定幅トリガー方式は各資産が目標比率から一定幅(例±5%)乖離したらリバランスする方法です。
この方式なら過度な取引を避けつつ、配分の歪みを抑えられます。
いずれの頻度でも、税金や為替コストを考慮して実行することが大切です。
損失限定ルール
損失限定のルールを事前に決めておくと、感情的な売買を避けられます。
具体的にはポジションごとに許容損失率を設定します、例えば10%や20%です。
また、ポートフォリオ全体での最大ドローダウンを決める手法も有効です。
損切りは瞬時に実行するのではなく、市場状況を確認した上でルールに従って行ってください。
損切り後の再エントリー基準を決めておくと、機会損失を減らせます。
取引コストや税金の影響も考慮し、単純に損切りを繰り返さない設計にしましょう。
分散とポジションサイズの管理も損失限定の一部と考えてください。
通貨分散
海外ETFを組み入れる場合は通貨リスクが発生します、為替変動がリターンに影響するからです。
通貨分散の基本は複数通貨で資産を持つことです、USDだけに偏らない工夫が重要です。
テオでは為替ヘッジ型と非ヘッジ型のETFが混在しているため、選択肢を活用できます。
為替ヘッジは為替変動を抑える利点があり、金利差の影響を受ける点に注意が必要です。
実務ではポートフォリオの一部をヘッジ、残りを非ヘッジで持つハイブリッドが使いやすいです。
また、実際のヘッジコストや信託報酬を比較し、長期的なコストを評価してください。
最後に、家計の通貨負債や収入通貨も考慮して通貨配分を決めると自然なヘッジ効果が得られます。
テオでの買付と売却の操作手順
ここではテオで実際に口座を開設し、入金して銘柄を確認し、買付や売却を行うまでの具体的な手順をわかりやすく解説します。
初めての方でも迷わないように、各ステップでの注意点や節約のポイントも交えます。
口座開設
テオの口座開設はウェブまたはアプリから行います、必要な情報を準備しておくとスムーズです。
本人確認書類の提出や本人確認のためのセルフィーなど、書類のアップロードを求められますので手元に用意してください。
審査完了後にマイページが使えるようになり、投資可能な状態に移行します。
入金
入金方法は銀行振込と即時入金サービスが利用可能で、振込手数料を確認してから手続きをしてください。
即時入金を使うとタイムラグなく買付に反映できるため、チャンスを逃しにくくなります。
複数の銀行を使い分けると為替や振込手数料で節約できる場合があります。
銘柄確認
テオの画面では国内株式や米国株式、各種ETFがカテゴリ別に並んでいるため、目的の資産を探しやすく表示されています。
各銘柄の経費率や配当利回り、過去のリターンなどを確認して比較検討してください。
気になる銘柄はウォッチリストに登録しておくと買付のタイミングを見計らいやすくなります。
買付方法
テオでは成行注文と指値注文のほか、自動で分散投資を行う機能が提供されています、注文方法ごとの特性を理解して使い分けることが重要です。
| 注文方法 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 成行注文 | 即時約定 | すばやく購入したい人 |
| 指値注文 | 価格を指定 | 価格重視の人 |
| 自動買付 | 設定で継続購入 | 積立で運用したい人 |
成行は約定が確実ですが価格が変動する点に注意してください。
指値は価格をコントロールできますが約定しないリスクがあります。
定期積立設定
定期積立は時間を分散して買付できるため、価格変動リスクの緩和に役立ちます。
設定は簡単で、日付と金額を指定するだけで始められます。
- 積立日を選択
- 積立金額を指定
- 対象銘柄を選択
- 引落方法を設定
定期積立は長期投資と相性が良く、手間をかけずに継続しやすい方法です。
売却手続き
売却は購入と同じ画面から行えます、保有銘柄を選び、売却数量を入力してください。
成行売却はすぐに市場で約定しますが、急激な価格変動には注意が必要です。
一部売却ができる場合はポートフォリオを調整しながら利益確定や損切りを柔軟に行えます。
売却後の資金は所定の手続きにより口座に反映されます、出金する場合は出金手続きを行ってください。
テオ銘柄活用の最重要ポイント
テオで成果を出す最重要ポイントは、低コストのETFを軸に、地域と資産クラスの分散を徹底し、取引コストと為替手数料を抑えつつ長期視点で積立を続けることです。
頻繁な売買は避けてください。
リバランスは年1回から年2回を目安に、許容損失ルールを設定して感情的な売買を防ぐことが効果的です。
まずは少額から定期積立を始め、運用状況を定期確認する習慣をつけましょう。

